前立腺肥大症
年をとるにつれて前立腺がだんだん肥大していき、そのため尿道が圧迫されて、尿が出にくくなった状態を前立腺肥大症(BPH)といいます。
放っておくと症状がすすみ、膀胱にいつもおしっこが残るようになると、ばい菌が増殖しやすくなり(感染症)、腎臓の働きも悪くなります。(腎不全)
前立腺肥大症の症状
前立腺肥大症の治療
当院で主に行っている治療です。当院では患者さんに前立腺肥大症について理解をしていただけるよう十分に説明し、適切な治療を行っています。
薬物療法
アストロゲン剤
その他の製剤(植物エキス製剤・アミノ酸製剤)
経尿道的前立腺切除術
温熱療法
前立腺高温度治療とは・・・前立腺内部を45℃以上に加熱して、前立腺組織を変化させる治療です。
当院では、マイクロ波を用いて前立腺内部を加熱する最新医療機器「エンドサーム」を導入いたしました。お気軽にご相談ください。
手術の必要がなく、外来で1回あたり約1時間で治療できる「前立腺高温度治療」をお勧めします。これは、前立腺を高温度に温めることにより、症状を改善する新しい治療法です。
エンドサームUMWの特徴
- 外来での治療が可能です。
- 1回あたり約1時間で終了します。
- 尿道粘膜麻酔での治療なので、治療中の痛みがほとんどありません。
- 尿道表面を冷却しながら、前立腺内部のみを加熱するので、熱さはほとんど感じません。
健康保険で受診できます。症状によっては当治療法が適用できない場合もあります。詳しくは医師にご相談ください。
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尿路結石症
尿路結石症は、今や10人に1にんが 一生に一度は経験するという生活習慣病の一つです。
尿路結石の患者さんは「あの激しい痛みだけは嫌だ!!」と思っているでしょうが・・・厄介なことに尿路結石は非常に再発しやすいのが特徴で、5年のうちに再発すると言われています。
尿路結石は、腎臓で作られています。結石がおしっこの通り道に落下した時に、激しい痛みが起こるのです。結石がある場所によって、腎結石・尿管結石・膀胱結石・尿道結石と言います。
結石ができる原因
治療について
自然排出
- 大量に水分を摂る
- 適度な運動(有酸素運動)
内視鏡療法
- 尿管に直接内視鏡を入れる
- 腎臓を通って内視鏡を入れる
体外衝撃波結石破砕術(ESML)
- 衝撃波を使い体に傷をつけずに結石を破壊しますが、全ての結石を破壊できるわけではありません。
手術療法
- 内視鏡やESMLで取り除けない場合は、外的手術を行います。
食事療法が大切
技術の進歩により、結石は比較的簡単に取り除けるようになりました。しかし、本当に大切なことは、日常生活を改善し再発を防ぐことです。結石の成分は私たちが毎日食べている食物に含まれています。結石になる成分を減らし、発生を抑える成分を摂取することが結石を予防することにつながるのです。
カルシウム
カルシウムは体内で数多くの大切な役割があります。日本人のカルシウム摂取量はまだまだ不足しています。しかし、水分を摂るといって、水やお茶代わりに牛乳をガブガブ飲むのはやめましょう。(牛乳1本(180ml)に180mgのカルシウムが含まれています。)
たんぱく質
動物性たんぱく質を摂りすぎると・・・
- 尿酸値が高くなり、尿酸結成や痛風になりやすくなる。
- 体を酸性に傾け、尿中カルシウムの量が多くなり、カルシウム結石を作りやすくする。
- 結石の発生を抑えるクエン酸の尿中排泄量を減少させるなどの弊害があらわれます。食べ過ぎに注意しましょう。
※結石の原因になるからといって、カルシウムやたんぱく室を摂らないなどというのは、余計体を壊してしまいます。
「食べない」ではなく「食べ過ぎると結石ができやすくなる」ということを理解しておいてください。
腹圧性尿失禁
どうしておこるのか??悩んでばかりいないで、今すぐ始められる。
骨盤底筋体操で克服しましょう!
肛門の周りの筋肉をゆっくりと強く引きつけ5秒間保持します。
次に緩めます。この運動を10回ずつ5つのパターンで繰り返しやってみましょう。
- 仰向けになる
- ひじ・ひざをついて
- 机に手をついて
- いすに座って
- 背筋を伸ばしながら
膀胱炎
膀胱にばい菌が入り、炎症を起こした状態をいいます。
症状
- 頻尿
- 残尿感
- 血尿
- 排尿時の不快感
- 排尿時の痛み
女性は男性に比べて尿管が短いため、ばい菌が入りやすい。
忙しくてトイレに行くのも忘れそうなことが多かったり、おしっこを我慢しすぎてしまうことがあったりというようなストレスがかかるとなりやすい。
かかったかな・・・?と思ったら!
恥ずかしがらずに受診してください。内診はいたしません。
ほとんどの場合は抗生剤を服用するだけで3、4日ほどで治ります。
但し、言われたとおり服用して治らない場合は、他の病気が考えられますので、必ず医師に相談してください。
引用資料
- 「生活習慣病と尿路結石症」日本ケミファパンフレット
- 「BPH指導マニュアル」三共(株)
- 「自分でできるおもらしの体操療法」近藤厚生先生監修